早稲田大学では1995年5月に「個人情報の保護が人格の尊厳に由来する基本的要請」であることを深く認識し、学生、生徒、教職員等の個人情報を適正に収集・管理・利用し、その保護を図ることを目的とした「個人情報の保護規則」を定め、独立機関である個人情報保護委員会の監視のもと、適正な取り扱いに努めてきました。
この経験を踏まえ、2002年9月には本学の管理するコンピュータ、ネットワークなどを利用し情報を扱うにあたり、守らなければならない最低限の事項として「早稲田大学情報セキュリティポリシー」 をまとめ、その後2003年11月に「WIND(早稲田大学インターネットドメイン)におけるWWW用コンテンツ作成に関するガイドライン」、2004年3月には「教育・研究を目的とするWebコンテンツにおける著作物の扱いについて」などで注意を喚起しています。こうした中、2005年4月1日より「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」が完全に施行されましたが、本学では、この機会に自己の情報を守るだけではなく、他人の情報も侵してはならないという考え方に基づき、2005年6月から毎年その内容を最新化させながら、「あなたと情報セキュリティ〜個人情報と著作権」 のリーフレットを学生・生徒、教員、職員それぞれに配布しています。一方、国内では特にここ数年、コンピュータウイルスによる被害、ファイル共有ソフトを介したインターネットへの情報流出、USBメモリ等の記録媒体の紛失から、PCの盗難やハッキング、内部者による情報漏えいなどまで、さまざまな情報セキュリティ事件・事故が頻発しています。このような状況を受け、2009年11月には情報セキュリティ推進室を設置し、情報セキュリティに関する施策を全学展開し、教育・啓発活動を行うとともに、施策推進・管理体制の確立を目指しています。また、2010年4月からは教職員の意識向上を図り事件・事故の発生を未然に防ぐためのオンデマンド研修を開始しました。
様々な情報に対する自己の責任を明確にし、各種ルールの趣旨を改めて認識することにより、早稲田大学としてこれからも、情報セキュリティへの取り組みを推進してまいります。